◆良い点・自動導入なので、星図アプリ等でマイナーな天体も導入可能です・NINA等の統合ソフトにより導入、同定(プレートソルブ)、撮影等が可能・USBポートが3つあるので、カメラ、ガイド鏡等の接続をまとめる事ができる・電源ポート(12V)が3つあるので、カメラ、フォーカサー等の電源を取ることができます(ケーブルは別途必要) したがって、ZWO ASI Airのような使い方ができる。(但しPCは必須)・wifi接続のみでの動作も可能なので、観望会でスマホ操作のみで天体導入が可能(事前に極軸合わせが必要)・PHD2での両軸ガイドにより、長焦点、長時間露出が可能になります。・想定よりかなり高速稼働します。誤作動が怖いので、最初は低速設定にする事をお勧めします。
中華製の自動導入モータードライブを取り付けたGP赤道儀です。試写、動作確認そして興味本位で使用したのみで新品同様です。※EXOS2用は無改造で使用できました。
◆商品構成・ビクセン GP赤道儀、ウェイト(3.7kg)、三脚付き(高さ80cm・極軸望遠鏡無し)・ONSTEP V4 Pro(本体、モーター、接続ケーブル一式、六角レンチ) (無い物・・・ACアダプター、ST4用ケーブル) ※写真に撮り忘れましたが、本体、ケーブルも付属します
◆動作確認・スマホアプリ Sky Safari6 wifiでの接続、動作の確認済み・ガイディングソフト PHD2での接続、動作の確認済み(240mmガイド鏡で0.5″程度の精度)・撮影用統合ソフト N.I.N.A.での接続、動作の確認済み(プレートソルブ、再導入等も可能)
◆事前準備・ASCOM Platform最新版のインストール・ASCOM ONSTEPドライバーのインストール・CH340 Driverのインストール(ST4接続用のドライバ?)・(あると便利)スマホに ONSTEP Controller2をインストール ※全て公式ページからダウンロードできます。
◆接続設定・PCには事前に前記のドライバーをインストールしておきます。・wifiのSSIDとPassは本体に記載されています。(2.4GHz)・NINAでの赤道儀選択は「ONSTEP」を選択・PHD2でのマウント選択も「ONSTEP」を選択・Sky Safariでは、望遠鏡設定を「Meade LX200 Classic」「自動導入ドイツ式」「wifi=>192.168.0.1(9999)」にする。・ASCOMでの観測地や時差等の設定は「NINA=>赤道儀ONSTEP選択後に設定ボタンを押す」又は「PHD2=>マウントONSTEP選択後に設定ボタンを押す」の操作をするとASCOM設定画面が出ます ※PortでCOMポートを選択すると接続されます 注意 本体に内部電池が無いようで、前回の接続日時がリセットされます。私の場合、NINAで緯度経度&日時データを「NINA(PC本体)→望遠鏡」に渡す設定にしています。・スマホだけで操作する場合、スマホアプリ「ONSTEP」を使い各種設定します(192.168.0.1:9999で接続)緯度経度時差はUPLOADで設定します。
◆良い点・自動導入なので、星図アプリ等でマイナーな天体も導入可能です・NINA等の統合ソフトにより導入、同定(プレートソルブ)、撮影等が可能・USBポートが3つあるので、カメラ、ガイド鏡等の接続をまとめる事ができる・電源ポート(12V)が3つあるので、カメラ、フォーカサー等の電源を取ることができます(ケーブルは別途必要) したがって、ZWO ASI Airのような使い方ができる。(但しPCは必須)・wifi接続のみでの動作も可能なので、観望会でスマホ操作のみで天体導入が可能(事前に極軸合わせが必要)・PHD2での両軸ガイドにより、長焦点、長時間露出が可能になります。・想定よりかなり高速稼働します。誤作動が怖いので、最初は低速設定にする事をお勧めします。
◆悪い点・説明書がない。ONSTEP V4 Pro公式ページにドキュメントファイルがあるようだが、バイナリーファイル形式でどのように変換するのか分からなかった。また、PDF形式で見られるドキュメントはほとんど役に立ちませんでした。・購入時に銀色プーリーのイモネジが1つ欠品。 また、本体を赤経モーターに取り付けられるようだが必要なネジが欠品。(公式ページに取付例あり) ※赤経モーター金具に取り付ける場合、一旦モーターを外して金具を分解しなければなりません。・赤経(RA),赤緯(DEC)ケーブルが短いため、コントローラー本体を赤経モーターに取り付けるか、三脚に取り付けるしかない。・極軸望遠鏡が無いため、極軸合わせはNINAやPHD2の極軸合わせ支援を使う必要がある・ガイド撮影等や自動導入が全く初めての人には、設定や接続、操作が難しいと思います。しかし、設定方法など勉強しながら覚えるのも楽しいです。・モーターの取付ネジが1点式なので、若干動く可能性がアリ、その場合ベルトドライブにゆるみが生じます。・NINAを使用していて、極軸合わせを実行しているとモーターが停止する事があった。NINA側から恒星時モードを再設定すれば動くが、原因がよく分からず不安になった。
◆極軸望遠鏡(極軸合わせ)1.このGP赤道儀には極軸望遠鏡が付属していません。新品でも5千円弱で購入できるようです。 SkyWatcer EQ5用の極軸望遠鏡がそのまま使えるようですが、使用には多少の学習が必要のようです。 https://www.vixen.co.jp/vixen_cms/wp-content/uploads/2017/07/gb1995.pdf P11,P13あたりを熟読すれば使えると思います。2.N.I.N.Aの「Three Point Polar Alignment」が使用できれば、そもそも極望は不要です。 実際にやってみると精度1分以内に据え付けるのは簡単でした。 ただ、NINAに慣れるまでがちょっと大変かも知れません。3.元も子もない話しをすると、PHD2でのオートガイドができるなら、極軸は大体合っていれば追尾してくれます。 修正が頻繁に入り、望遠レンズでは周辺が回転するかも知れませんが、広角なら問題ないはずです。
◆別途必要な付属品・ACアダプター(12V 3A φ5.5mmの一般的なプラグ)
◆最後に・長々と説明を書きましたが、初めてONSTEPモータードライブを使用する方に分かりやすく書いたつもりです。しかし、私もまだまだ分からない事が多すぎるので、ひょっとしたら理解が間違っている部分もあるかも知れませんが、とりあえず初期運用できる程度には書いたつもりですのでご容赦下さい。・ONSTEP経験者には、多分ソースファイルが見られると思うので改造するのも面白いかも知れません。(私は壊す可能性があるのでプログラムは参照していません)